生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。
私たちが普段目にしている太陽光(sunlight)や電球(light bulb)の光には、さまざまな色の光が含まれています。このことは17世紀半ば、重力(gravitation)の発見や微分積分学(calculus)で有名なアイザック・ニュートン(lsac Newton)によって解明されました。
その当時、プリズム(prism)を通すと白色光(white light)が色づくという現象が知られていました。ガラスや水晶(crystal)でできた透明な多面体(polyhedron)や、三角柱型のものが有名です。ニュートンは白色光を実際に観察するため、プリズムを使った実験を行いました。すると、プリズムを通った光は壁に細長い紅色の帯を作ったのです。彼はその後、光の色によって屈折率(refractive index)が異なることを発見し、さらには分散された光を再合成して白色光に戻すことに成功しました。
ニュートンは、白色光は多くの異なった色の光からなり、プリズムで色の異なる光に分けられることを示し、この色帯を「スペクトル(spectrum)」と名付けました。その後の研究によって、スペクトルは可視光領域(visible region)では波長(wavelength)と色が対応しており、エネルギーはこれに反比例(inverse proportion)することがわかったのです。現在ではプリズムなどの分光器(spectroscope)を通して得られる、光の波長ごとの強度分布を分光スペクトル(optical spectrum)と呼んでいます。
ちなみに、現在人気の発光ダイオード(LED:light emitting diode)は単一の波長の光を放射するものです。
|