翻訳家によるコラム「分子生物学・バイオ技術・環境コラム」

高橋翻訳事務所

分子生物学・バイオ技術・環境コラム

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2013/01/31
将来は光子(photon)を利用したIT社会

生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。

情報技術(IT)は未来の社会にとっても重要で、情報量、情報の質、高速処理、使い易さを求めてさらに発展するでしょう。将来は光子(photon)を利用したIT社会が来ると思います。

従来の情報通信では半導体による電子を媒体として、電線内で電子を送って通信しています。情報量を増やすためには高い周波数の電磁波を用いてきましたが、限界に達しました。最近は情報通信量を増やすために通信部分だけを電子から光子に替えて光ファイバー内を送っています。日米間の通信は同線の海底ケーブル(undersea cable)から光ケーブルに代わっています。現在は通信部分のみ光子を使っていますが、光ケーブルの両端末に設置した送受信装置や情報処理装置の部分は依然として電子で処理しています。ITの情報処理、通信の量と質をさらに良くする必要があります。

電子を媒体とする情報機器の主な材料は金属と半導体ですが、光子を媒体とする情報機器の主な材料はセラミックスになります。金属は電子を通しますが光を通すことができません。セラミックスは耐食性に優れ、光反応が起こり難く耐候性にも優れています。海底ケーブルにガラスが使われている理由の一つです。

ITをすべて光子で処理できれば、現在の電子を用いたコンピュータ1000台分が光子を用いたコンピュータ1台になるでしょう。


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