契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。
今回は2月22日にニュージーランド・クライストチャーチ(Christchurch)で発生した地震についてです。
2月22日午後0時51分頃、マグニチュード6.3の大規模な地震がクライストチャーチを襲いました。市の中心部にあり、街の象徴でもある大聖堂(Christchurch Cathedral)の尖塔が崩落し、その周辺にある多くの建物や家屋も崩壊するなど、26日までに145名の死亡が確認され、行方不明者も200名を超えています。語学学校の「キングス・エデュケーション」が入居していたCTVビルも倒壊し、日本人留学
生28名と連絡が取れない状況となっています。被災者の生死を左右する「発生から72時間」が経過した現在も、懸命な捜索が続けられていますが、依然として安否の情報は入ってきません。
クライストチャーチでは、昨年の9月にもマグニチュード7.0の地震が起き、その際に損害を受けたビルの多くが今回の地震で倒壊したと伝えられています。特にCTVビルは耐震性(earthquake proof)が不十分だったうえに、昨年の地震で強度が弱まっていた可能性があり、建物の構造自体に問題があったとの指摘もあります。また、今回の地震による被害は、市の中心部を流れるエイボン川(Avon River)沿いに集中しており、泥や砂などの堆積地のために地盤が軟弱だったことも考えられます。
相次ぐ余震(aftershock)によって捜索活動は難航していますが、日本の国際緊急救助隊(Japan Disaster Relief team)を含む救助活動の捜索は24時間体制で行われており、1人でも多くの人命が救われることを祈るばかりです。 |