契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。
今回のテーマは、昨年12月31日に警察へ出頭したオウム真理教の平田信容疑者についてです。
オウム真理教による目黒公証役場事務長拉致・致死事件で警視庁(Metropolitan Police Department)に特別手配されていた平田信容疑者が逮捕されました。平田容疑者は当初、警視庁の本庁へ出頭しましたが、玄関前にいた機動隊員(riot police officer)が「悪質ないたずら」と判断し、丸の内警察署へ行くように指示。約15分後に同署へ出頭しましたが、その際も応対した警察官に信用されなかったため、平田容疑者が自身の特徴を説明し、ようやく署内に引き入れられました。
今回の対応について警察庁(National Police Agency)長官は「適切でなかった」と認めていますが、現場では何が起こっていたのでしょうか。オウム真理教に関する一連の事件から15年以上が経過しましたが、警察の内部では事件に対する意識が低下していたとしか考えられません。極めて重大な問題であり、特別手配の容疑者を取り逃がす大失態となっていた可能性もあります。当事者から事情を聞き、早急に詳細を究明する必要があるでしょう。
平田容疑者は出頭の理由について東日本大震災を挙げていますが、真相は不明のままとなっています。ある捜査関係者は「松本死刑囚の刑執行を遅らせるのが目的」と指摘していますが、逃亡中の足取りや協力者の存在を突き止め、特別手配されている2容疑者の潜伏先の割り出しに全力で取り組む姿勢を示さなければなりません。
今回の逮捕により、公証役場事件だけでなく、オウム真理教がかかわった事件の全容解明が期待されています。平田容疑者は教団との決別を口にしていますが、すべての真実を法廷で明らかにしてほしいと思います。 |