契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。
今回のテーマは11月13日に初日を迎えた大相撲・九州場所についてです。
1年の締めくくりである大相撲の九州場所が11月13日に始まり、横綱(grand champion)・白鵬が13日目に優勝を決めました。白鵬は2場所連続21回目の優勝で、九州場所は5年連続の優勝となっています。また、通算の優勝回数も貴乃花の歴代5位にあと1つと迫りました。
今場所は新大関(champion)の琴奨菊が誕生し、久々に日本人力士が話題となりました。その期待に応えて琴奨菊は初日から9連勝しましたが、その後は連敗を喫し、12日の白鵬戦では歯が立たずに力の違いを見せつけられた形となっています。その他の大関陣も白鵬を脅かす存在とはならず、優勝争いから早々に脱落してしまいました。
八百長問題(bout-fixing scandal)で3月の春場所が中止となるなど、2011年は大相撲にとって波乱万丈の1年でした。その後、八百長に関与した力士に対する引退勧告や解雇を行い、5月の技量審査場所を経て、7月の名古屋場所から本場所が復活しています。しかし、不祥事が続いた影響によるファン離れは深刻な状況で、地元出身の琴奨菊が大関に昇進したことで人気回復に期待がかかった今場所でも館内には空席が目立っています。
今回の白鵬の優勝により、両国国技館(Ryogoku Sumo Hall)に掲示されている幕内優勝力士の額はすべて外国出身力士のものとなります。以前より日本人力士の奮起が期待されていますが、毎場所同じような結果ではファンに見放されてしまうのもやむを得ないでしょう。来年こそは白鵬に肉薄する力士が出てきてほしいと思います。 |