契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。
今回のテーマは、9月21日に首都圏を直撃した台風15号(アジア名:Roke)についてです。
9月13日に日本の南海上で発生した台風15号は沖縄付近で停滞した後に進路を変え、9月21日には静岡県浜松市に上陸し、関東地方を抜けていきました。記録的な大雨と強風に見舞われた静岡県では約20万人に避難勧告(evacuation advisory)が出され、交通機関のマヒや停電(power outage/blackout)も発生するなど、市民生活に大きな影響が出ました。
東京都内でも最大瞬間風速(maximum instantaneous wind speed)36メートルを観測したために鉄道の運休が相次ぎ、主要な駅は帰宅を急ぐ人たちで溢れかえりました。その様子に3月11日の東日本大震災を思い出した人も少なくないでしょう。幸い、台風が通過した後に鉄道の運転が再開となったため、大きな混乱は起きませんでした。
東日本大震災を教訓とした災害への備えから、今回は被害を最小限に抑えることができたと言えるでしょう。小中学校や企業は帰宅を早め、避難勧告も台風の接近前に各市町村で出されていました。特に名古屋市では約110万人に避難勧告・指示が発令されました。実際に避難所へ移動した人は5,000人弱でしたが、自然災害では何が起こるか予測することは非常に難しく、備えすぎるということはありません。また、今回の台風では震災の被災地にも被害がありました。仮設住宅(temporary housing)が浸水したために再び避難所(emergency shelter)へ移った方もいます。各自治体は被害の状況を把握し、速やかに新たな支援を進めなければなりません。
今年はこれまで台風の上陸が多く、今後も襲来する可能性は高いため、個々人が事前に十分な備えをしておく必要があるでしょう。 |