翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」

高橋翻訳事務所

契約書・政治経済・アート・スポーツコラム

契約書・政治経済・アート・スポーツコラム一覧へ戻る

2011/08/29
島田紳助氏の引退について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回は突然の芸能界(world of show business)引退を発表した島田紳助氏についてです。

芸能界で一時代を築いた島田紳助氏が8月23日に会見を開き、芸能界からの引退を発表しました。暴力団(gangster organization/crime syndicate)関係者との親交が理由とのことです。会見では、「10数年前にテレビ番組内での発言でトラブルを招いた際、知人の仲介で暴力団関係者が解決してくれ、その後もメールのやり取りや実際に会っていました。けじめを付けるために自ら引退を決意しました。」と語っています。所属する吉本興業は、「法的には問題ないが、社会的影響力の高いテレビに出演しているタレントとしては許されない。厳しい態度で臨むべき。」と判断し、引退の申し出を受け入れました。

突然の引退発表に芸能関係者や各界からはその才能を惜しむ声が上がっていますが、一方では暴力団関係者とのより親密な関係が発覚する前に引退を決めたのではないかとの憶測も飛び交っています。また、島田紳助氏はレギュラー番組を6本持っており、各局は放送の中止や番組の打ち切り、司会者を変更しての継続などの対応に追われています。今後、違約金(penalty for the breach of contract)や損害賠償(compensation for the loss)などといった問題が発生する可能性もあり、その影響は数十億円に上るのではないかとの話も出ています。

人気絶頂の芸能人が突然の引退となりましたが、暴力団に対してはより厳しい態度で臨むという意識が社会全体に浸透している現在、やむを得ないという見方が大勢を占めています。芸能界ではかねてから同様の噂が絶えませんが、これを機に徹底的に体質を改める必要があるでしょう。


契約書・政治経済・アート・スポーツコラム一覧へ戻る


ご利用の際は、必ずご利用上の注意・免責事項をお読みください。