契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。
今回のテーマは、スーパーコンピューター( supercomputer)(スパコン)の世界ランキングについてです。
スパコンの計算速度を競う世界ランキングで、日本の「京(K computer)」が2004年以来の1位となりました。「京」の開発プロジェクトは2005年に文部科学省(Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology)と理化学研究所(RIKEN)で開始され、2006年には国家プロジェクトとなりました。総予算は1,120億円。2009年の事業仕分けにおいて事実上の凍結と判定され、蓮舫行政刷新担当大臣の「2位じゃだめなのか」という発言も物議を醸しました。これに対して、科学技術の関連団体が一斉に懸念を表明し、政府も予算復活を表明したという経緯があります。
スパコンは自動車や航空機の設計、新薬開発など、幅広い分野で利用されており、今後は防災面での活用も検討されるなど、「京」の開発には大きな期待が寄せられています。依然としてスパコンの開発競争は激しく、今後も継続した開発が必要とされていますが、短期的に結果を求めるのではなく、中長期的な視点で開発を進めることが重要となってくるでしょう。 |